受験生なら誰しも模試を受けると思います。
しかし、
模試は一長一短、その用法と用量を間違えると危険です。
一体どういうことかというと、
模試には受けないほうがまだましだと言えるような弊害が存在するのです。
まず、
模試の結果に一喜一憂すること。
これは良くても勉強がたるんでしまいますし、悪くてもへこんで勉強する気が起きなくなります。
こんなことになったらまだ模試を受けないほうがマシです。
模試はあくまで模試。本番に一切関係のないものです。そこで良かろうが悪かろうが
本番で結果を残すことが全てです。
そして、
「模試のための」勉強をしてしまうこと。
志望校にはほとんど出ないような範囲の問題を模試に出るからと言って一生懸命勉強するのは合格からどんどん遠ざけてしまいます。
また、模試はたいてい一日、長いと二日に分かれてあります。つまり模試のために
一日以上潰してしまうのです。しかも、模試が終わると疲れて帰ってきて勉強する気は起きませんし、模試を受けた日くらいちょっと休憩したいものです。
そうすると、
模試を受ける行為自体で勉強時間をどんどん消費しているのです。
では、模試は受けない方がいいのかというとそういうわけではありません。
正しく活用できれば、いいことがたくさんあります。
模試を受ける価値は、
模試を受けた後にあります。
模試の結果は様々なことを教えてくれます。
中でも重要なのは、
自分の目標までの距離と、
自分の苦手範囲です。
「
自分の目標までの距離」は、勉強方針の修正に関わってきます。
結果が良い科目は自分の勉強がうまくいってるということなので
そのまま順調に成績を伸ばしていきましょう。
悪い科目については、
なぜその結果になったのか分析しましょう。
それをもとに
今後どのように勉強方針を変えるのかを考えるのです。
独りよがりの宅浪勉強に客観的な立場から意見してくれるのが模試の役割です。
決して、合格を保障したり、不合格を予想するものではありません。
そして、「
自分の苦手範囲」を知らせてくれるところがかなり大きいメリットです。
この苦手範囲は単に、たとえば「数列」が苦手というような漠然としたものではありません。
同じ「数列」の問題の中でもいくつも種類があるので、
自分はこのパターンの数列に弱いんだな、と分かることが大切なのです。
そして、もし、その範囲が志望大学で良く出る箇所なら要対策です。
できるならそのパターンの問題を20問は解きましょう。
20問解くと、むしろそのパターンの問題が出てくれた方が解けるということになります(笑)
志望校に良く出る箇所であれば、「数列」自体をもう一度やり直してもいいかもしれません。
このようにして、
苦手範囲を得意範囲に変えていく作業こそが受験勉強のもっとも効率のいいやり方なんです!
そして、
なぜか多くの受験生がこの作業をやらないんです。不思議!
苦手だと分かっていて放置する人ばかり。そんなのではいつまでたっても解けません。
受験勉強は膨大な範囲ですので、せめてできなかった範囲くらいは解けるようになりましょう。
女の子は真面目なので、できなかった問題をチョキチョキとはさみで切ってノートに貼って・・・とやると思いますが、悪いとはいいませんが
それと全く同じ問題はもう二度と出ないよ?と言いたい。
それよりも、
同じ種類の問題をできるだけ多く解くほうが何百倍重要だと言いたいんです。
苦手範囲の問題はノートじゃなくて
頭に記録しましょう!
模試の「復習」といいますが、この復習という意味は、模試の同じ問題が解けるようになることではなく、同じ種類の問題が解けるようになることなんですよ。
そういう意味できちんと模試の「復習」ができてる人はかなり少ないと思います・・・
以上、模試の受けるメリット・デメリットを説明しましたが、これらのメリットを享受するには、
模試はある程度勉強が完成してから受けなければいけません。
まだまともに範囲も終わっていないうちから模試を受けるのは時間の無駄ということです。現役生だと学校が模試を強制すると思いますが、範囲が終わっていなければ受ける価値なし、時間の無駄です。
そして、バカみたいにたくさんの模試を受ける人がいますが、それも考えた方がいいでしょう。多くの情報があったほうが確かにいいですが、その模試をきちんと復習できるのか?
模試を受けるのにも時間とお金がかかります。その辺をよく考えて受けてください。
今回は受験の肝といえる部分を書いたので赤字が多くなりました^^
次ページでは僕の模試プランについて参考までに紹介したいと思います。
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